企業数を割合で見ると、大企業が0.3%、中小企業が99.7%で、大多数を中小企業が占めています。一方、黒字企業数は、大企業が約70%も占めるものの、中小企業は約30%と低い水準にあるのが実態のようです。
大企業は店頭公開などにより選ばれた企業であり、多くの株主から監視されている分、結果として黒字企業が多いわけです。一方、中小企業は同族経営が多く、業績を投資家へ報告する義務もなく、また株主から売上や利益の対前年比などの増加を期待され監視されることもありません。結果として、経営に甘くなり、黒字企業が少ないのも否めません。
しかし、大企業といえども株式市場から撤退した企業は少なくありません。中小企業でも優良企業があり、株式へ上揚した企業もあるわけです。会社経営の99.9%はトップで決まるとよく言われています。つまり、トップの姿勢が会社の命運を決めることになります。そのことを踏まえ、会社を成長させ持続発展させる経営者には、事業を成功させる共通点があることに気づきます。
優れた経営者といえども、その人ひとりの知恵には限りがあり、賢い経営者は「衆知を集める」術を知っています。「事を成す」経営者は、自ら正直・素直に人の意見を聞き、その中で創意工夫を行い、決断したことは成功するまで継続しています。衆知を集めることが経営革新の源泉となり、結果として企業を業績向上へ導くものです。
《将棋棋士・羽生善治氏の名言》
「三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて実行する。超一流は、人の話を聞いて工夫する。」
孫氏の兵法書に「勝ちやすきに勝つ」という名言があります。「勝ちやすきに勝つ」とは、「地の利を理解し、自社が有利になる場所で戦って勝つ」という意味になります。具体的には、自社の商品・サ-ビスをどの市場の、どの顧客に提供するのか、その提供する商品・サ-ビスの付加価値が顧客に支持され、競合他社より優位に立てるのかという「勝算がある状態」を作り出すということです。
《孫氏の兵法:軍形・地形編(独自解釈)》
賢い経営者は、自社の戦う土俵(市場)を熟知し、「まず勝てる状況を作り、それから戦う」。
しかし、愚かな経営者は「とりあえず戦ってから、それから勝利を願う」。
経営者の夢と志を具現化するために、成長に向けた経営戦略の構築とマ-ケティング手法の確立が欠かせません。経営戦略とは、企業が設定した目的・目標を達成するために、外部環境を踏まえ、企業自身の経営資源(人・物・金・情報・時間)を活用する方法のことを指し、具体的には中期経営計画を策定することにあります。マ-ケティング手法とは、経営目標の売上高の源泉となる『顧客づくり』のシステム開発を行うことです。
賢い経営者は、自社の経営資源を有効に経営戦略に反映させ、シェア・売上高・利益確保に向けたマ-ケティング手法(顧客づくりのシステム化)の確立を行い、実践の場においては、「仮説」「実行」「検証」のフィードバック・ループを回し続けることに対して情熱的に取り組んでいます。
注記1)フィードバックとは、目標に対する結果を評価し、新たな仮説づくりに反映させること。
注記2)ループとは、「輪」のことであり、ある区域間を何度も繰り返すことを言う。
成功する経営者は、①経営者の革新力②市場争奪力③経営戦略構築とマ-ケティング力のユニオン領域が最大になっていく状況を作り出し、結果として企業の持続可能な成長を遂げています。
「備え有れば患い無し」という諺があるように、経営者であれば誰もが会社を成長させるための準備・用意をしているものです。この文章をお読みになっている現在も、会社の存続と成長発展の軌道に乗せるべく思いを巡らせているはずです。
会社の存続と成長は、突き詰めれば「会社の業績向上」の命題をいかに解決するかにあります。
ここではAMP独自の視点で、クライアントの業績向上に向けた5つのポイントをご紹介し、明日の経営のお役に立つことに尽力できればと思います。
企業の成長は、いかに環境変化に対応できるかにかかっています。自社の環境変化とは、戦いの場である「市場環境」のことであり、もう一つは自社の経営状況と人的資源の「内部環境」のことを指します。
外部・内部環境の変化へ適応するためには、例えば『SWOT分析』を通じて「市場の戦いの場で、どこまで勝ち進めているか」、「戦い続けるための財務状況はどうか」、「人的資源の投入は十分か」など、現状の企業の戦力を把握し、自社の強み・弱みを最大限に生かせる市場制覇のシナリオを策定することにあります。これが業績向上の定石です。
AMPは、クライアントとともに企業の市場性、財務状況および人材の戦力を科学的に分析し、クライアントの強み・弱みを最大限に生かせる「企業持続成長のシナリオ」づくりをサポ-トいたします。
注記)SWOT分析(スウォット分析)は、①Strength=強み ②Weakness=弱み ③Opportunity=機会 ④Threat=脅威 という4つのカテゴリーを視点にして、
企業の現状分析および企業戦略目標、施策の設定のことをいいます。
経営者の夢と志を表したものが中期経営計画であり、経営計画を絵に描いた餅で終わらせないためにも、売上達成に向けたマ-ケティングィング活動の計画づくり、具体的には顧客づくり手法の確立と営業パ-ソンの教育と再配置が求められます。
AMPは、クライアントの独自の中期経営計画の策定、売上拡大に向けた売れ続ける営業支援システムづくりと「成功事例づくり」までをお手伝いさせていただきます。
「論より証拠」という諺がありますように、新しい取り組みには慎重論が走り、二の足を踏むことが少なくないようですが、まずは即断実行が肝要です。新しいやり方を導入し、成功体験を踏ませることは、賛同を得てから導入するよりも非常に高い評価と効果を上げることができます。
AMPは、成長戦略のご提案の中に、売り上げ拡大のノウハウを検証するテストマ-ケティングを取り入れ、スピーディーに実行できる仕組みをご提供いたします。
経営戦略の構築やシステム開発の完璧さを求めるのは、大事なことですが、ビジネスは、「完璧さよりもスピード」が重要です。どれだけ多くのデ-タを集めて分析し、ノウハウづくりに専念しても、完璧な戦略とシステムはできません。戦略策定と意思決定の多くはおおむね正しいという水準で、実践するときに「計画」「実行」「結果」「検証」のフィードバック・ループを回し続ける中で、調整していければ十分です。完璧さにこだわり、ビジネスチャンスを逃すことは、むしろ企業にとって大きなダメ-ジとなるでしょう。
AMPは、クライアントとともに、スピーディーなPDCAの仮説検証サイクルを通じて、ノウハウの培養・蓄積・共有化を図っています。
計画通りに行かないときは焦りを覚え、「失敗」の2文字が脳裏から消えにくいものです。しかし、失敗には必ず「原因と結果」があり、原因を一つひとつ根気よく調べていけば、問題解決へつながっていくものです。ピンチは、チャンス(成功)へ導くものであるともいえます。
発明王エジソンは、電球を作ったことでよく知られています。彼は電球を作るのに1回で成功したと思いますか?いえ、その失敗は1万回とも2万回ともいわれています。その失敗を「失敗ではなく、うまくいかない1万通りの方法を知ることに成功した」と言ったエジソンの逸話はあまりにも有名です。
AMPは、「ピンチはチャンス」という金言をモット-にクライアントとともに、「知恵という汗」「行動という汗」「努力という汗」をかきつづけ、大きな成功へ向けてチャレンジし続けています。
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